マエストロ松下敏幸氏の講演を拝聴しました
2012年 03月 18日
昨夜は、イタリア クレモナから帰国中のバイオリン製作者
松下敏幸氏のお話をきくことができました。
イタリアではクレモナ・アントニオ・ストラディヴァリ国際製作コンクールでのW受賞を皮きりに
世界のコンクールで数々の受賞をされた松下氏の楽器、
森の中へ足を運び木を見、切られたたくさんの木の断面から選び、角材となってからも
自らの工房で15~20年寝かせ・・・プロポーションの黄金比率を忠実に守り。
例えば、板を滑らかにするには、人工的なものを使って研磨するのではなく
川辺に「とくさ」という草を刈りに行き、あくまでもやさしく滑らかに板をこする。
その時の板の様子を伺いながら、草を少し湿らせて柔らかくしたり小さい草にかえる。
オイルニスを塗る時間帯は陽の光まで大切にし、ランプや電球の下で塗ることはなく、
日にちがかかっても必ず決まった時間の自然光の下で塗る。
とにかく仕上がりまで、全ての作業に
ひとつとして妥協を許さない製作の様子には終始感嘆しっぱなしでした。
現在では「便利」な道具がたくさんあるから、それを使えば
早く仕上がる、早く売ることができる。でもやはり音の深みに違いがでる。
『私は明日のパンのためにバイオリンを作っているのではないのでね』
と軽くおっしゃっていた一言がとても印象的でした。
木材を選ぶ際にはお気に入りの森があるそうです、それは土の質から
板にした時の音のはじけ具合などにも関わり、そこの土はある成分が多いそうです。
「これはシークレット」と言っていたので、聞いたけれどここでは内緒m(__)m
バイオリン誕生からクレモナのこと、土や木や製作に、ストラディバリのニスの謎、
真剣さとユーモアと優しさに溢れたマエストロのお話に引き込まれた2時間でした。
またクレモナにも行きたくなったし(私はクレモナが一番気に入った街なんです)、
講演の中にでてきた教会の建築について自分の目でみてみたくなったし
(光を取り入れる窓の位置に意味があるそうです。朝の太陽と夕方の太陽光が
それぞれ祭壇を照らすように作られているのですって!どちらもそのタイミングに
ドゥオモを訪れたいナ、もちろんクレモナの!)
音楽、化学のことや少年時代のこと、たくさんの質問をしたかったけれどあっという間の
タイムリミット。またいつかお会いできますように。
さて、話は続きます。
なぜ今回、私がマエストロのお話を聞くことができたかと言うとここからは偶然のご縁の話。
写真右の女性は みづきさんと言ってイタリア在住のお友達ですが、
松下氏の弟子としてクレモナの工房で時を過ごしたバイオリン製作者なのです。
そして、私たちのオンラインショップ コンテでも大人気の
自然派パスタ 『ロリジネ l'origine』の生産者ロベルトのフィアンセであり
鎌倉出身という、偶然というには足りなすぎるほどのご縁。
(私は鎌倉出身ではありませんが)
更に、私たちが通っていたイタリア語学校のスタッフの方が
ミラノ在住の頃、松下氏とテニス友達だったという、これまた繋がりが。
という訳で、そのイタリア語学校主催の講演会に有難く参加することが出来、
また、みづきさんがどれだけ素晴らしいマエストロのもと力をつけたのかと思うと
まだ作家の中では若いであろうみづきさんの将来もますます楽しみになりました。
マエストロのお話によると、木を伐採する時期は限られいて月の満ち欠けに関係しています。
木が成長のパワーに溢れる満月の時期ではなく
全てが静かに落ち着く新月の頃に伐採されるそうです。
ロリジネのパスタの原材料もそう、バイオダイナミクスという月の満ち欠けに則った
自然の流れにそう生活、製作。だから滋味深い味わいのパスタが出来るのだろうな。
楽器と食にもこんな共通点がある。やっぱり自然のパワーってすごい。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
アロマセラピーを通じて心身のケアをして下さいます
私も震災後の辛い時にバッチフラワーで心を落ち着けて頂きました
『フロスヴィータ』
被災地の方々のケアを長期的に考えて活動されています
『あした花咲くネット』
宮城出身の私が応援している荒川洋平さんのブログです。
昨年の震災でご家族や実家の家屋をなくされながらも強く優しく生きていらっしゃいます。
『名取市閖上(ゆりあげ)復興支援のブログ』
イタリア食材・通販 【Con te コンテ】
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松下敏幸氏のお話をきくことができました。
イタリアではクレモナ・アントニオ・ストラディヴァリ国際製作コンクールでのW受賞を皮きりに
世界のコンクールで数々の受賞をされた松下氏の楽器、
森の中へ足を運び木を見、切られたたくさんの木の断面から選び、角材となってからも
自らの工房で15~20年寝かせ・・・プロポーションの黄金比率を忠実に守り。
例えば、板を滑らかにするには、人工的なものを使って研磨するのではなく
川辺に「とくさ」という草を刈りに行き、あくまでもやさしく滑らかに板をこする。
その時の板の様子を伺いながら、草を少し湿らせて柔らかくしたり小さい草にかえる。
オイルニスを塗る時間帯は陽の光まで大切にし、ランプや電球の下で塗ることはなく、
日にちがかかっても必ず決まった時間の自然光の下で塗る。
とにかく仕上がりまで、全ての作業に
ひとつとして妥協を許さない製作の様子には終始感嘆しっぱなしでした。
現在では「便利」な道具がたくさんあるから、それを使えば
早く仕上がる、早く売ることができる。でもやはり音の深みに違いがでる。
『私は明日のパンのためにバイオリンを作っているのではないのでね』
と軽くおっしゃっていた一言がとても印象的でした。
木材を選ぶ際にはお気に入りの森があるそうです、それは土の質から
板にした時の音のはじけ具合などにも関わり、そこの土はある成分が多いそうです。
「これはシークレット」と言っていたので、聞いたけれどここでは内緒m(__)m
バイオリン誕生からクレモナのこと、土や木や製作に、ストラディバリのニスの謎、
真剣さとユーモアと優しさに溢れたマエストロのお話に引き込まれた2時間でした。
またクレモナにも行きたくなったし(私はクレモナが一番気に入った街なんです)、
講演の中にでてきた教会の建築について自分の目でみてみたくなったし
(光を取り入れる窓の位置に意味があるそうです。朝の太陽と夕方の太陽光が
それぞれ祭壇を照らすように作られているのですって!どちらもそのタイミングに
ドゥオモを訪れたいナ、もちろんクレモナの!)
音楽、化学のことや少年時代のこと、たくさんの質問をしたかったけれどあっという間の
タイムリミット。またいつかお会いできますように。
さて、話は続きます。
なぜ今回、私がマエストロのお話を聞くことができたかと言うとここからは偶然のご縁の話。
写真右の女性は みづきさんと言ってイタリア在住のお友達ですが、
松下氏の弟子としてクレモナの工房で時を過ごしたバイオリン製作者なのです。
そして、私たちのオンラインショップ コンテでも大人気の
自然派パスタ 『ロリジネ l'origine』の生産者ロベルトのフィアンセであり
鎌倉出身という、偶然というには足りなすぎるほどのご縁。
(私は鎌倉出身ではありませんが)
更に、私たちが通っていたイタリア語学校のスタッフの方が
ミラノ在住の頃、松下氏とテニス友達だったという、これまた繋がりが。
という訳で、そのイタリア語学校主催の講演会に有難く参加することが出来、
また、みづきさんがどれだけ素晴らしいマエストロのもと力をつけたのかと思うと
まだ作家の中では若いであろうみづきさんの将来もますます楽しみになりました。
マエストロのお話によると、木を伐採する時期は限られいて月の満ち欠けに関係しています。
木が成長のパワーに溢れる満月の時期ではなく
全てが静かに落ち着く新月の頃に伐採されるそうです。
ロリジネのパスタの原材料もそう、バイオダイナミクスという月の満ち欠けに則った
自然の流れにそう生活、製作。だから滋味深い味わいのパスタが出来るのだろうな。
楽器と食にもこんな共通点がある。やっぱり自然のパワーってすごい。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
アロマセラピーを通じて心身のケアをして下さいます
私も震災後の辛い時にバッチフラワーで心を落ち着けて頂きました
『フロスヴィータ』
被災地の方々のケアを長期的に考えて活動されています
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昨年の震災でご家族や実家の家屋をなくされながらも強く優しく生きていらっしゃいます。
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by yumico_san
| 2012-03-18 20:49
| 日記