12/21 ダリオの肉
2008年 12月 21日
これは、イタリア トスカーナ州 パンツァーノ村にある
私の大好きなお肉屋さんです。
とは言っても一度しか行ったことがないのですが。
大体わたしは夫と違って、イタリアには一度しか行ったことがない(^_^;)
玄関先のリースがクリスマスっぽいので、今日はこんな写真を。
この風景だけ見ると「まぁかわいらしいお肉屋さんね」の雰囲気ですよね。
じゃじゃーん
これがこの店の店主ダリオです。こわいでしょーー?
今日は少しダリオの話をします。(って友達じゃないけど)
ある日「スローフード宣言」という本を読んでいたら、こんなダリオの話が・・・!
(一部「スローフード宣言!」より引用)
狂牛病が発生し、牛肉の販売に規制がかかった時
詩人であり肉屋の主人であるダリオはなんと
「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(簡単に言うとステーキ)」のための葬式を行い、
最後の骨付きビステッカを競売にかけ、売上を施設への寄付金とし、
さらには大理石でビステッカの墓を作りバラの花をたむけ(↑写真のリースの隣にありますね)
強い憤りと悲しみを店の前に掲げたのだ。
生後一年以上の肉は、背骨付きで販売してはならない。
それはルネサンス時代から連綿と続いた、Tボーンステーキという一つの文化の死である。
ダリオのパフォーマンスは、利潤重視の、工業化して歪んだ畜産業界への抗議である。
その運動に共感を寄せた人々は世界中にいたが
時には「この野蛮な肉屋め!」という怖い電話もあるそう・・・
野蛮かどうかは行けばわかる。ダリオの肉への愛情が。
毎週日曜日になると店からはボンゴが流れ、
老若男女がキャンティのグラス片手にもぐもぐやっている。
店員達も楽しそうに腰をふりながら料理を運んでいた。
この大盤振る舞いを毎日曜日に5年間も続けているのだ。
(この書が2001発行だから実際もう10年以上ですね)
昼食を済ませてしまうような人もいるが、小さいことは気にしない太っ腹だ。
肉を愛し、人々へのメッセージがこめられていなければこうはできないだろう。
そう!私もキャンティ片手のもぐもぐに酔いしれ、その時初めてイタリアを訪れた私が
いまだに、イタリアでもう一度訪れたい場所No.1にしつこい程にダリオの店をあげています。
店での写真撮影を怖い顔でお断りするダリオ。
でも本の中では肉を前に誇らしげに笑っていました。
私はこんなダリオを知ってからというもの、もちろんサシたっぷりのお肉も好きですが、
噛みしめる肉も楽しむようになりました。肉は「脂」味だけでなく、肉味を楽しまなくては。
ま、私が出す噛みしめる肉というのは単なる焼きすぎだったりしますけどね!
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私の大好きなお肉屋さんです。
とは言っても一度しか行ったことがないのですが。
大体わたしは夫と違って、イタリアには一度しか行ったことがない(^_^;)
玄関先のリースがクリスマスっぽいので、今日はこんな写真を。
この風景だけ見ると「まぁかわいらしいお肉屋さんね」の雰囲気ですよね。
じゃじゃーん
これがこの店の店主ダリオです。こわいでしょーー?
今日は少しダリオの話をします。(って友達じゃないけど)
ある日「スローフード宣言」という本を読んでいたら、こんなダリオの話が・・・!
(一部「スローフード宣言!」より引用)
狂牛病が発生し、牛肉の販売に規制がかかった時
詩人であり肉屋の主人であるダリオはなんと
「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(簡単に言うとステーキ)」のための葬式を行い、
最後の骨付きビステッカを競売にかけ、売上を施設への寄付金とし、
さらには大理石でビステッカの墓を作りバラの花をたむけ(↑写真のリースの隣にありますね)
強い憤りと悲しみを店の前に掲げたのだ。
生後一年以上の肉は、背骨付きで販売してはならない。
それはルネサンス時代から連綿と続いた、Tボーンステーキという一つの文化の死である。
ダリオのパフォーマンスは、利潤重視の、工業化して歪んだ畜産業界への抗議である。
その運動に共感を寄せた人々は世界中にいたが
時には「この野蛮な肉屋め!」という怖い電話もあるそう・・・
野蛮かどうかは行けばわかる。ダリオの肉への愛情が。
毎週日曜日になると店からはボンゴが流れ、
老若男女がキャンティのグラス片手にもぐもぐやっている。
店員達も楽しそうに腰をふりながら料理を運んでいた。
この大盤振る舞いを毎日曜日に5年間も続けているのだ。
(この書が2001発行だから実際もう10年以上ですね)
昼食を済ませてしまうような人もいるが、小さいことは気にしない太っ腹だ。
肉を愛し、人々へのメッセージがこめられていなければこうはできないだろう。
そう!私もキャンティ片手のもぐもぐに酔いしれ、その時初めてイタリアを訪れた私が
いまだに、イタリアでもう一度訪れたい場所No.1にしつこい程にダリオの店をあげています。
店での写真撮影を怖い顔でお断りするダリオ。
でも本の中では肉を前に誇らしげに笑っていました。
私はこんなダリオを知ってからというもの、もちろんサシたっぷりのお肉も好きですが、
噛みしめる肉も楽しむようになりました。肉は「脂」味だけでなく、肉味を楽しまなくては。
ま、私が出す噛みしめる肉というのは単なる焼きすぎだったりしますけどね!
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by yumico_san
| 2008-12-21 21:12
| 日記